【50代のギモン】酸化マグネシウムが効かないのはなぜ?登録販売者みちると学ぶ、便秘の悩み解決教室

未分類

 みなさん、こんにちは!医薬品登録販売者のみちるです!

ある日の会話

キヨミさん:
みちるさん、聞いてくださいよ!CMでみた酸化マグネシウムっていうお薬なんだけどね。飲んでるのに最近どうもスッキリしなくて…。期待してたのに、なんで効かないのかしら…?

みちるさん:
キヨミさん、いらっしゃいませ!うーん、それは困っちゃいますね…。『薬を飲んでるのに効かない』ってのも不安ですしね。でもね、効かない理由がありそう。今日は、あの番組みたいに『そもそも』から、その理由を一緒に解き明かしていきましょう!

ナビ助:
キヨミさん、僕が図を使って分かりやすくするお手伝いをしますね!

医薬品登録販売者:みちる
医薬品登録販売者:みちる

▼「医薬品登録販売者」って?
「医薬品登録販売者」とは、一般用医薬品(市販薬)の約9割を販売でき、お客様へのご相談に応じられる国が認めた医薬品の専門家です。薬剤師と違って薬の調剤やすべての市販薬の販売はできませんが安心してご相談ください。

はじめにお読みください:この記事でのお約束
本格的なお話に入る前に、ひとつだけお約束です。
この記事は、皆さんの日々のセルフケアのヒントになる情報をお届けするものですが、特定の病気の診断や治療を目的としたものではありません。もし、膝や腰に痛みがあったり、持病をお持ちだったり、健康に不安のある方は、必ずかかりつけのお医者様にご相談の上、運動などを試してくださいね。
あなたの体を一番に考えて、無理なく進めていきましょう!

 

【第1章】そもそも「酸化マグネシウム」って、どんなお薬なの?

みちるさん:
ねえ、キヨミさん。『酸化マグネシウム』とは、どうやって便を出しやすくするお薬だと思いますか?

キヨミさん:
えっー?うーん…全然わからないけど、腸を刺激して無理やり出す!みたいなイメージかしら?

みちるさん:
あ~残念。でも答えてくださって、ありがとうございます。酸化マグネシウムは、腸を直接刺激するタイプではないんですよ。ナビ助、お願いできる?

ナビ助:
お任せください!酸化マグネシウムの働きは、こんなイメージです!

【ナビ助の図解コーナー①】

酸化マグネシウムは「ふっくらスポンジ」作りの名人!

カチカチに乾燥した小さなスポンジ

これがカチカチ便の状態…

バケツの水に浸されて、水分をたっぷり吸ってふっくら大きくなったスポンジ

お薬が水分を集めて、便をふっくら柔らかく!

アシスタント:ナビ助
アシスタント:ナビ助

酸化マグネシウムは、腸の中で水分をぐんぐん吸収して、カチカチの便をまるで“ふっくらしたスポンジ”のように柔らかくしてくれる、お腹に優しいお薬なんです。

キヨミさん:
へぇー!だからお腹が痛くなりにくいのね。なるほど!

【第2章】本題です。あなたの酸化マグネシウムが効かない「3つの容疑者」

みちるさん:
仕組みがわかったところで、いよいよ本題です。専門的なことを言うと理由はたくさんあるのですが、今日は特に50代の私たちが陥りがちな『3大容疑者』に絞って見ていきましょう。キヨミさんの生活を振り返りながら、一緒に犯人探しをしてみましょう。

キヨミさん:
3つなら、私でも覚えられそう!ぜひお願いします!

容疑者①:圧倒的な『水分』不足

みちる:
まず最大の容疑者は、何と言っても『水分不足』です。さっきのナビ助の“スポンジ”の図を思い出してください。ふっくらさせるための肝心のお水が足りないと、どうなるでしょう?

キヨミさん:
あっ!せっかくのスポンジが、カサカサのままになっちゃうのね!そういえば、お薬を飲むとき、おちょこ一杯くらいのお水でサッと流し込んじゃってたかも…。

容疑者②:50代特有の『体の変化』

みちる:
2つ目の容疑者は、私たち50代には避けて通れない『体の変化』です。例えば、女性ホルモンの影響で、腸そのものを動かす“ぜん動運動”という力が弱まりがちなんです。

キヨミさん:
女性ホルモンの影響ね…。そういえば若い頃みたいに、体がテキパキ動いてくれない感じ。腸も同じなのねぇ。それに、最近はなんだか色々考え込んじゃうことも多くて…。

みちる:
実際、いろいろ悩みが尽きないですよね。腸は『第二の脳』と言われるくらいデリケートですから、ストレスも腸の動きを鈍くさせる大きな原因になるんですよ。便が柔らかくなっても、それを押し出す力が弱っていては、なかなか出てこられないんです。

容疑者③:良かれと思ってた『勘違い習慣』

みちる:
そして3つ目の容疑者が、意外な落とし穴、『勘違い習慣』です。良かれと思ってやっていることが、実は逆効果になっているケースです。
例えば、骨粗しょう症予防のカルシウム剤や、貧血予防の鉄剤なんです。
これらの一部は、酸化マグネシウムの効果に影響することがあるんです。

キヨミさん:
ええっ、そうなの!?カルシウムは毎日欠かさず飲んでるわ!それに、便秘にいいと思って食物繊維たっぷりのゴボウとか、一生懸命食べてたのに…。

みちる:
食物繊維も、不溶性ばかりを摂りすぎると、かえってお腹が張ってしまうことがあるんですよ。まさに“良かれと思って”の勘違いですよね。でも、今日気づけて良かった!これがわかれば、対策が立てられますからね。

 

【第3章】効果を最大限に!今日からできる「正しい飲み方」レッスン

原因が見えてきたら、次はいよいよ対策です!
クイズ形式で、正しい飲み方を楽しく確認しましょう!

【みちる先生の〇✕クイズ!】

Q1. 飲むタイミングは、胃に優しそうな満腹の食後がベストである。〇か✕か?

キヨミさん: これはさっきの話に出てきたわね!答えは…✕!
みちる: 大正解!!その通り、正解は胃が空っぽの『就寝前』や『空腹時』がおすすめです。その方が薬の成分が腸にしっかり届きやすいんですよ。

Q2. 飲むお水の量は、薬が喉を通れば少量でも問題ない。〇か✕か?

キヨミさん: これも今日の話を聞けばわかるわ!スポンジをふっくらさせるにはお水が必要だから…答えは✕ね!
みちる: パーフェクトです!目安として、コップ1杯(約200ml)以上の、たっぷりの水かぬるま湯で飲むのが理想です。これを意識するだけでも、効果が全く違ってくるんですよ。

Q3. なかなか効かない時は、自己判断でお薬の量を2倍に増やした方が良い。〇か✕か?

キヨミさん: うーん…これは迷うわね。効かないんだから、増やした方がいい気もするけど…。でも、自己判断は良くないかしら?答えは…✕!
みちる: お見事、全問正解です!!キヨミさん、素晴らしい!!
おっしゃる通り、自己判断で量を増やすのは絶対にやめましょう。お薬の量は、その人の体質に合わせて処方されています。効かないからといって増やしすぎると、今度はお腹が緩くなりすぎることもあります。必ず、薬と一緒に箱に入ってる添付文書を確認してくださいね。

【第4章】それでもダメな時のための「お守りプラン」

みちるさん:
飲み方を変えてもスッキリしない…。そんな時のために、次の『お守りプラン』も知っておくと安心ですよ。

プランA:生活習慣を見直してみる

キヨミさん: 運動とか食事よね?大変そう…

みちる: まずは『朝起きたらコップ1杯の白湯を飲む』
『水溶性の食物繊維(ワカメやこんにゃく)を少し増やす』など、簡単なことからでOKです。

プランB:他の選択肢も知っておく(漢方など)

みちる: 体質によっては、漢方薬という選択肢もあります。
ただし!
これは絶対に自己判断は禁物。 必ず、私のような登録販売者や、薬剤師、お医者さんに相談してくださいね。ご自分に合うものを一緒に探しましょう。

プランC:【最重要】専門家に助けを求める勇気

みちるさん: これらを試しても改善しない時や、『激しい腹痛』『便に血が混じる』『急に体重が減った』などの症状がある場合は、迷わず病院へ。
これは体からの大事なサインです。かかりつけ医や消化器内科に相談してください。

【まとめ】それでは、今日のまとめです!

みちるさん:
キヨミさん、今日のお話はいかがでしたか?

キヨミさん:
スッキリしない原因が、私の飲み方や生活にあったなんて…。なんだか、明日からやれることが見えてきて、スッキリしたわ!

みちるさん:
よかったです!今日のポイントをナビ助、お願い!

ナビ助:
はーい!今日のまとめでーす!

アシスタント:ナビ助
アシスタント:ナビ助

【ナビ助のまとめボード】
酸化マグネシウムは「水分」が命!
たっぷりのお水で飲もう。
効かない原因は生活習慣にあるかも?自分の体と向き合ってみよう。
飲み方を見直すのが改善への近道!それでもダメなら一人で悩まず専門家に相談!

みちるさん:
この記事を読んでくださっている皆さんも、同じです。効かないからと諦めず、まずは今夜、いつもより少し多めのお水で薬を飲むことから始めてみませんか?その小さな一歩が、きっと快適な明日につながりますよ。応援しています!

【免責事項】
記事は医薬品に関する情報提供を目的としており、医学的な診断や治療に代わるものではありません。ご自身の判断で服薬を中断したり、用法・用量を変更したりせず、症状に不安がある場合は必ず医師または薬剤師にご相談ください。

【引用元・参照サイト】

 

タイトルとURLをコピーしました