靴下を履いて寝るのは逆効果?50代の「冷え不眠」を解消する、布団の中だけの温活テクニック

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足が冷えて寝付けない様子の女性

みなさん、こんにちは!医薬品登録販売者のみちるです!

常連客のキヨミさん:
みちるさん、こんにちは!最近ね、布団に入っても足が冷たくて冷たくて…。
靴下を履いて寝るのは締め付けが嫌だし、湯たんぽをいちいち準備するのも面倒でしょ?で結局、足が温まるまでスマホを見ちゃって、余計に寝不足なのよ。

みちる:
キヨミさん、いらっしゃいませ!分かります、私も同じです!足先が氷みたいに冷たくて。それでも『早く寝なきゃ!』と焦れば焦るほど、足の冷えが気になっちゃって。
でね、それって私たち「お年頃」世代の『体温調節のスイッチ』がちょっと誤作動しているかもなんですよ。

ということで今回は、道具を一切使わずに今夜お布団に入ってからその場でできる「冷え取りツボ押し」「簡単ストレッチ」をご紹介します。

薬の専門家として、そして同じ50代として、体の中で何が起きているのかという「理由」からしっかり解説していきますね。

医薬品登録販売者:みちる
医薬品登録販売者:みちる

▼「医薬品登録販売者」って?
「医薬品登録販売者」とは、一般用医薬品(市販薬)の約9割を販売でき、お客様へのご相談に応じられる国が認めた医薬品の専門家です。薬剤師と違って薬の調剤やすべての市販薬の販売はできませんが安心してご相談ください。

 

【免責事項】

本記事で紹介しているツボ押しやストレッチは、症状の緩和を目的としたセルフケアの一環であり、医学的な診断や治療に代わるものではありません。冷えや不眠の症状が長期間続く、または生活に支障をきたすほど深刻な場合は、我慢せず専門の医療機関にご相談ください。

若い頃は、少しくらい足が冷えてもすぐに温まりましたよね。
なぜ50代になると、一度冷えたらずっと冷たいままなのでしょうか?

大きな原因は2つ。「自律神経の乱れ」「筋肉量の減少」です。

50代はホルモンバランスが大きく変化する時期。
これによって、血管を広げたり縮めたりする命令を出している「自律神経」が疲れ切ってしまっているんです。

さらに、加齢とともに熱を作り出す「筋肉」も減ってきているため、「熱を作れない」うえに「熱を運ぶ命令が届かない」というダブルパンチの状態になっているんですね。

【みちるのワンポイント解説】
この『自律神経の乱れ』って、少し分かりにくいですよね。
例えるなら、私たちの体は『長年愛用しているエアコン』のようなもの。そして自律神経は『そのリモコン』です。
若い頃は新品のリモコンのように、軽くボタンを押すだけでピッ!と暖房が入りました。でも50代になると、そのリモコンはボタンの効きがよくない『接触不良』の状態なんです。

新品のリモコンと接触が良くない愛着のあるリモコン

 

だからこそ、これから紹介する『ツボ押し』をオススメしたいんです!
『接触の悪いボタンを、指でグッと深く押して、強制的に信号を送ってあげる』そんなイメージでやってみてください♪

布団の中で3分!冷え取りスイッチを入れる「最強のツボ」3選

それでは早速、反応の悪くなったスイッチ(ツボ)を押していきましょう。
部屋の電気を消した状態でも手探りで探せる分かりやすいツボを3つ厳選しました。

【実践のポイント】
痛すぎるほど押すのはNGです。「痛気持ちいい~」くらいの強さで、3秒押して、3秒離す。これを1つのツボにつき5回ずつ、左右両足に行うと、合計で約3分になります。
(3秒×2回)×5セット × 3つのツボ = 90秒(片足)
両足でちょうど3分ですね!

① 湧泉(ゆうせん):冷え取りの万能選手

湧泉の位置と説明:せんねん灸公式サイトより引用

まずは足の裏です。
足の指をギュッと内側に曲げた時、足裏に「人」の字のようなシワができますよね?
その「人」の字の交わるところ、一番くぼんでいる場所が「湧泉」です。

みちる:
その名の通り、『エネルギーが泉のように湧き出る』場所です。
ここを刺激することで、全身の血行を良くして体温を上げる効果が期待できます。冷え対策の基本中の基本となるツボですよ!

② 三陰交(さんいんこう):50代女性の強い味方

三陰交の位置と説明:せんねん灸公式サイトより引用

次は足首の内側です。
内くるぶしの「一番高いところ(頂点)」に小指を当てて、指4本分上に上がったところ、すねの骨の内側の際(きわ)にあるのが「三陰交」です。

みちる:
ここは『女性のツボ』とも呼ばれるほど重要です。
更年期の不調や冷え、生理痛など、女性特有の悩みにとても効果的です。
骨の後ろ側に指を潜り込ませるようなイメージで押すと、ズーンと響くような感覚があるはずです。

③ 太衝(たいしょう):高ぶった神経を鎮める

太衝の位置と説明:せんねん灸公式サイトより引用

最後は足の甲です。
足の親指と人差し指の骨の間を、足首の方へなぞってみてください。
2本の骨が交わって止まる、くぼみの部分が「太衝」です。

みちる:
『眠れない!』と焦っている時、体は戦闘モード(交感神経優位)になっています。
ここを押すと高ぶった神経が鎮まり、リラックスモードに切り替わります。
寝る前に『はぁ〜』と息を吐きながら押すのがおすすめですよ。

ツボ押しとセットで効果倍増!「足指じゃんけん」

ツボ押しで「血流の通り道」を広げたら、最後は筋肉を動かして「熱」を作りましょう。
布団の中で寝転がったままできる、簡単な運動です。

【やり方】

  1. グー: 足の指を、思い切りギュッと握り込む(5秒キープ)
  2. パー: 足の指を、思い切りパッと広げる(5秒キープ)

これを10回くらい繰り返すだけです。

足は『第二の心臓』って聞いたことありますか?
足先まで降りてきた血液は、重力に逆らって心臓に戻らなきゃいけないんです。足指を動かすと、ふくらはぎの筋肉がポンプのように動いて、冷たくなった血液を心臓に送り返してくれます。
布団の摩擦熱も加わって、だんだんポカポカしてきますよ!

ふくらはぎを通って戻っていくイメージ

それでも冷える夜は「道具」に頼ってもいいんです

「今日は疲れていて、ツボを押す元気もない…」
そんな日は、無理せず便利な道具に頼るのも正解です。

ただし、締め付けの強い靴下を履いて寝るのはおすすめしません。
血流が悪くなって、余計に冷えてしまうことがあるからです。

足首やふくらはぎを優しく温める「レッグウォーマー」など、私たち50代の体に合ったアイテムを選ぶようにしましょう。

今夜はこれでぐっすり。自分を労ってあげましょう

さて、今回のまとめをみてみましょう。

本日のまとめ

  • 50代の冷え原因: 自律神経(エアコンのリモコン)の電池切れ&筋肉不足。
  • 3つのツボ: 「湧泉」「三陰交」「太衝」でスイッチON。
  • 仕上げ: 「足指じゃんけん」で熱を作るポンプを動かす。

キヨミさん:
なるほど〜!リモコンの接触不良かぁ。それなら私のせいじゃないわね(笑)。
理由が分かると安心したわ。早速今夜、布団の中で『湧泉』押してみるわね。みちるさん、ありがとう!

みちる:
どういたしまして!
足が冷えて眠れないのは、キヨミさんやみなさんの体が『今日もお疲れ様、少し休んで』とサインを出しているのかもしれません。

この記事を読み終えたら、まずはスマホを裏返しにして置いてみてください。そして、ゆっくり深呼吸しながら、ご自分の足を優しくケアしてあげる時間を作りましょう。
(もし、このページを開いたままケアしたい場合は、ぜひスマホの画面を一番暗いナイトモードにしてくださいね)足元からじんわり温かくなって、いつの間にか夢の中へ行けますように。

みちる&ナビ助でした。

【参考文献・参照サイト】

本記事の執筆にあたり、以下の公式サイトの情報を参照しました。

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